頭部の血管造影写真(別冊No. 10)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
頭部の血管造影写真(別冊No. 10)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 椎骨動脈椎骨動脈は鎖骨下動脈から起こり頸椎の横突孔を上行して後方循環をつくります。頸動脈サイフォンのようなS字屈曲は示しません。
- ⑵ 内頸動脈頭蓋底で頸動脈サイフォンと呼ばれるS字屈曲を描き、前大脳動脈と中大脳動脈に分岐する太い動脈が内頸動脈です。矢印の構造にあたります。
- ⑶ 脳底動脈脳底動脈は左右の椎骨動脈が合流して脳幹前面を正中で上行する血管です。走行が正中かつ後方で異なります。
- ⑷ 浅側頭動脈浅側頭動脈は外頸動脈の終枝で、耳前部から側頭部の頭蓋外を走ります。頭蓋内には入りません。
- ⑸ 中大脳動脈中大脳動脈は内頸動脈から外側へ分かれ、シルビウス裂内を走って多数の枝に分かれます。分岐する側ではなく分かれた枝です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。頭部血管造影で示されているのは、頸部から頭蓋底を通って頭蓋内に入り、S字状に強く屈曲したうえで前大脳動脈と中大脳動脈に分岐する太い動脈です。このS字カーブは頸動脈サイフォンと呼ばれる内頸動脈の特徴的な形状で、この所見から内頸動脈と特定できます。椎骨動脈と脳底動脈は後方循環に属し、頸椎の横突孔を上行して合流するため走行が全く異なります。中大脳動脈は内頸動脈から外側へ水平に分かれる枝で、浅側頭動脈は外頸動脈の枝で頭蓋外を走ります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成