頸椎のX 線写真(別冊No. 9)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
頸椎のX 線写真(別冊No. 9)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 棘突起棘突起は正面像では椎体の正中に縦に並ぶ線状構造として、側面像では後方に突出する構造として描出されます。位置が正中で異なります。
- ⑵ 椎間腔椎間腔は上下の椎体に挟まれた椎間板の部分で、水平方向の透亮帯として写ります。骨性の構造ではありません。
- ⑶ 椎間孔椎間孔は上下の椎弓根に挟まれた神経根の通り道で、斜位像で明瞭な孔として描出されます。孔ではなく骨柱を指している点で異なります。
- ⑷ 椎弓根椎体後方から後方に伸びる太い骨柱が椎弓根で、正面像では椎体上に左右一対の楕円形として重なって見えます。矢印が示す構造です。
- ⑸ Luschka〈ルシュカ〉関節Luschka関節(椎体外側の椎体鉤による関節)は頸椎の椎体側縁に位置します。椎弓根とは位置が異なります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。頸椎X線写真で椎体の左右に重なって描出される、上下に伸びる円柱(正面像では輪状〜楕円状)の構造は椎弓根です。椎弓根は椎体後面から後方へ伸びて椎弓につながる太い骨柱で、正面像では椎体上に左右一対の楕円形の輪として重なって見えます。棘突起は正中に縦の線として、椎間腔は椎体間の透亮帯として、椎間孔は斜位像で椎弓根の間の孔として描出されるため、矢印が指す位置と形からこれらとは区別できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成