骨塩定量用のファントム写真(別冊No. 8)を別に示す。これを使用する測定法はど…
骨塩定量用のファントム写真(別冊No. 8)を別に示す。これを使用する測定法はどれか。
- ⑴ 定量的CT〈QCT〉法基準物質を複数封入した校正ファントムをCTで同時撮影し、CT値から骨密度を換算するのがQCT法です。写真の器具はこの用途のものです。
- ⑵ 定量的超音波〈QUS〉法QUS法は踵骨などに超音波を通し、音速や減衰から骨質を評価する方法です。X線を使わずCT用の校正ファントムは用いません。
- ⑶ X 線写真濃度測定〈RA〉法RA法は手のX線写真にアルミニウム階段ファントムを並べて撮影し、写真濃度を比較する方法です。使う器具が階段状のスケールで異なります。
- ⑷ 単一エネルギーX 線吸収測定〈SXA〉法SXA法は単一エネルギーのX線と水槽(軟部組織等価)を用いて踵骨や前腕を測る方法で、CT用のファントムは使いません。
- ⑸ 二重エネルギーX 線吸収測定〈DXA〉法DXA法は2種のエネルギーの吸収差から骨と軟部を分離する方法で、日常管理には専用の腰椎ファントムを用います。CT撮影用の校正ファントムではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。示されたファントムは、被検者と一緒にCTで撮影して基準物質のCT値と骨密度の対応をとるための校正ファントムで、内部に濃度の異なるリン酸水素カリウム水溶液などの基準物質が複数並んで封入されています。CT画像上でこれらの基準物質のCT値を測り、椎体の海綿骨のCT値を骨密度に換算するのが定量的CT(QCT)法です。CT像として基準物質が並んで写るファントムを使う測定法はQCT法だけなので、この写真から測定法を特定できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成