頭部X 線写真(別冊No. 7)を別に示す。撮影方法で正しいのはどれか。
頭部X 線写真(別冊No. 7)を別に示す。撮影方法で正しいのはどれか。
- ⑴ グリッドは使用しない。頭部は体積が大きく散乱線が多いため、コントラスト低下を防ぐためにグリッドを使用します。使用しないという記述は誤りです。
- ⑵ X 線の射出点を鼻根とする。射出点を鼻根に合わせるのは後前方向の正面像に固有の設定で、この写真の投影法に一般化できる条件ではありません。
- ⑶ 40~50 kV の管電圧で撮影する。40〜50kVは乳房撮影や四肢撮影の領域です。頭部では厚い頭蓋骨を透過させるため70〜80kV程度を用います。
- ⑷ 中心X 線は検出器面に対し垂直に入射する。歪みのない頭部像を得るには中心X線を検出器面に垂直に入射させます。頭部撮影の基本条件で、これが正解です。
- ⑸ ドイツ水平線は検出器面に対し60 度とする。ドイツ水平線を60度に傾けるという設定は標準的な頭部撮影の規約にありません。基準線は検出器面に平行または垂直に合わせます。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。示された頭部単純X線写真のように左右または前後の構造が歪みなく描出されている像は、中心X線を検出器面に対して垂直に入射させて撮影したものです。頭部撮影ではこの垂直入射が基本で、意図的に角度をつける場合はCaldwell法などの特別な方法として区別します。頭部は厚く散乱線が多いためグリッドは必須で、管電圧は骨と軟部組織を描出するために70〜80kV程度を用います。基準線を検出器面に対して斜めに設定するのも特殊な投影法に限られます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成