乳房用X 線装置で正しいのはどれか。
乳房用X 線装置で正しいのはどれか。
- ⑴ X 線放射口にはRh が用いられる。放射口の窓材には低エネルギーX線の吸収が小さいベリリウムが用いられます。Rhはターゲットや付加フィルタの材質です。
- ⑵ 管電流の精度は±10%以内である。乳房撮影で厳しく規定されるのは管電圧の精度と再現性、線量再現性です。管電流精度±10%以内という規定は当てはまりません。
- ⑶ 焦点寸法は1 ~2 mm が標準的である。微小石灰化を描出するため焦点寸法は0.1〜0.4mm程度の微小焦点です。1〜2mmは一般撮影用の大きさです。
- ⑷ 陽極のターゲットにはAl が用いられる。陽極ターゲットにはMo・Rh・Wが用いられます。Alは付加フィルタや半価層測定に使う材料でターゲットには使いません。
- ⑸ ヒール効果を利用し乳房全体の線量均一化を行っている。陰極側を胸壁に向け、ヒール効果で厚い基部により多くの線量を与えて濃度を均一化しています。正しい記述です。
解説
正解は⑸です。乳房は胸壁側が厚く乳頭側が薄いため、陽極を乳頭側・陰極を胸壁側に配置し、陰極側でX線強度が高くなるヒール効果を利用して厚い部分により多くの線量を与え、画像濃度を均一化しています。乳房撮影では微小石灰化の描出のため焦点は0.1〜0.4mm程度の微小焦点、ターゲットはMo・Rh・Wが用いられ、窓材にはX線を吸収しにくいベリリウムを使います。低エネルギーX線を活かす設計であることを軸に、各部材の材質を整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成