X 線CT で正しいのはどれか。
X 線CT で正しいのはどれか。
- ⑴ DLP の単位はmGy である。DLP(dose length product)はCTDIvolに撮影長を掛けた量なので単位はmGy・cmです。mGyはCTDIvolの単位です。
- ⑵ 管電圧が低くなるほどノイズは低下する。管電圧を下げると被写体を透過する光子数が減るため、ノイズは低下ではなく増加します。
- ⑶ ピッチ係数を大きくすると撮影時間は長くなる。ピッチ係数を大きくすると寝台の送りが速くなり、同じ範囲を短時間で撮影できます。撮影時間は短くなります。
- ⑷ 管電圧が低くなるほど造影領域のCT 値は低下する。ヨードのK吸収端は33keVで、管電圧を下げるほど光電効果が強まりCT値は上昇します。低下は逆です。
- ⑸ dual energy CT を用いて仮想単色X 線画像を作成できる。dual energyでは物質弁別により任意エネルギーの仮想単色X線画像を再構成できます。ビーム硬化低減や造影効果の強調に利用されます。
解説
正解は⑸です。dual energy CTは高低2種類の管電圧(あるいはスペクトル)で収集したデータから物質の光電効果とコンプトン散乱の寄与を分離し、任意のエネルギーの単色X線で撮影したかのような仮想単色X線画像を作成できます。これによりビーム硬化アーチファクトの低減やヨードの強調が可能になります。なおDLPの単位はmGy・cm、管電圧を下げるとノイズは増え、ピッチ係数を大きくすると撮影時間は短縮し、管電圧を下げるとヨードのCT値は上昇します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成