X 線の半価層測定で正しいのはどれか。
X 線の半価層測定で正しいのはどれか。
- ⑴ 実効波長によって補正する。半価層の測定はアルミニウム板の厚さと線量の関係から求めます。実効波長で補正するという操作は行いません。
- ⑵ 管電圧によって半価層は変化しない。管電圧を上げるとX線の実効エネルギーが高くなり半価層は大きくなります。変化しないという記述は誤りです。
- ⑶ 線量の測定には電離箱線量計が適する。半価層測定の線量はエネルギー依存性が小さく線量に比例する電離箱線量計で測るのが適切です。正しい記述です。
- ⑷ 実効エネルギーを最大エネルギーで除して算出できる。実効エネルギーは測定した第1半価層に対応する単色X線のエネルギーとして換算して求めます。最大エネルギーで除して得るものではありません。
- ⑸ 連続エネルギー分布を持つX線では第2 半価層より第1 半価層が大きい。連続スペクトルではビーム硬化により透過するほどビームが硬くなるため、第2半価層の方が第1半価層より大きくなります。記述が逆です。
解説
正解は⑶です。半価層はX線の強度を半分にする物質の厚さで、標準的にはアルミニウム板を段階的に挿入しながら線量を測り、厚さと線量の関係から求めます。この線量測定にはエネルギー依存性が小さく応答が線量に比例する電離箱線量計が適しており、実際のJIS準拠の測定でも電離箱が用いられます。連続スペクトルのX線ではビーム硬化により第2半価層が第1半価層より大きくなり、管電圧を上げれば半価層も大きくなります。実効エネルギーは半価層から換算して求める量である点も整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成