飛跡を利用した放射線検出器はどれか。
飛跡を利用した放射線検出器はどれか。
- ⑴ CR-39CR-39は荷電粒子の通過による樹脂の損傷をエッチングして飛跡ピットとして観察する固体飛跡検出器です。中性子個人線量計に用いられます。
- ⑵ GM 計数管GM計数管は気体増幅による放電パルスを数える気体電離検出器です。個数は分かりますが飛跡は記録できません。
- ⑶ 比例計数管比例計数管も気体電離を比例増幅してエネルギー情報を得る検出器で、飛跡そのものを残す方式ではありません。
- ⑷ 蛍光ガラス線量計蛍光ガラス線量計は銀活性リン酸塩ガラスに生じた蛍光中心を紫外線励起で読み取る積算型で、飛跡は利用しません。
- ⑸ NaI(Tl)シンチレーション検出器NaI(Tl)シンチレーション検出器はシンチレーション光を光電子増倍管で電気信号に変える方式です。飛跡は観察しません。
解説
正解は⑴です。CR-39はアリルジグリコールカーボネート樹脂の固体飛跡検出器で、中性子や重荷電粒子が通った跡に生じた損傷をアルカリ液でエッチングし、拡大されたピット(飛跡)を顕微鏡で数えて線量を評価します。個人被ばく線量計の中性子測定素子として広く使われています。他の選択肢はいずれも電離電荷やシンチレーション光、蛍光といった電気信号・光信号を測る検出器で、粒子の通った経路そのものを像として残す方式ではありません。飛跡といえば固体飛跡検出器や霧箱・泡箱と結び付けてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成