MRI 装置でボリューム送信コイルを使用した場合、JIS で規定されている通常操…
MRI 装置でボリューム送信コイルを使用した場合、JIS で規定されている通常操作モードでの全身SAR[W/kg]の上限値はどれか。
- ⑴ 0.10.1W/kgはSARの上限として著しく低すぎ、通常の撮像シーケンスがほとんど実行できない値になります。
- ⑵ 0.50.5W/kgも規定値より小さく、実際の運用に合いません。通常操作モードの全身SAR上限は2.0W/kgです。
- ⑶ 2.0JIS・IEC 60601-2-33が定める通常操作モードでのボリューム送信コイルの全身SAR上限は2.0W/kgです。正しい値です。
- ⑷ 3.23.2W/kgは頭部SARの上限として規定されている値で、全身SARの通常操作モードの値ではありません。
- ⑸ 10.010W/kgは四肢の局所SARなどに関わる大きな値で、全身SARの上限としては安全域を大きく超えます。
解説
正解は⑶です。SAR(比吸収率)はRFパルスによって単位質量の生体に吸収される電力で、体温上昇の指標として管理されます。JISおよびIEC 60601-2-33では、ボリューム送信コイル使用時の全身SARの上限を、通常操作モードで2.0W/kg、第一次水準管理操作モードで4.0W/kgと規定しています。通常操作モードはどの被検者にも安全とみなされる範囲で、これを超える設定は操作者の管理下でのみ許されます。局所SARや頭部SARには別の値が定められているので、対象部位ごとに区別して覚えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成