紫外線の特徴で正しいのはどれか。
紫外線の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ DNA を標的としない。紫外線はDNAに吸収されてピリミジン二量体を生じます。UVBの主要な標的はまさにDNAであり、標的としないという記述は誤りです。
- ⑵ X 線よりも波長が長い。紫外線は約10〜400nm、X線は約0.01〜10nmで、紫外線の方が波長が長く光子エネルギーは低いです。これが正しい記述です。
- ⑶ 直接電離放射線である。直接電離放射線は電子やα粒子のような荷電粒子を指します。紫外線は光子で、しかもエネルギーが低く非電離放射線です。
- ⑷ X 線よりもLET が高い。LETは電離放射線が単位長さ当たりに与えるエネルギーの指標です。紫外線は電離をほとんど起こさないため、X線より高LETとはいえません。
- ⑸ 発がんを引き起こさない。紫外線は皮膚の基底細胞癌・有棘細胞癌・悪性黒色腫の危険因子で、発がん性が認められています。
解説
正解は⑵です。紫外線の波長は約10〜400nmで、X線(およそ0.01〜10nm)よりも長く、可視光より短い領域にあります。エネルギーが低いため物質を電離させる能力はほとんどなく、非電離放射線に分類されます。しかし吸収されるとDNAにピリミジン二量体をつくり、皮膚癌や白内障の原因となるため、生物作用がないわけではありません。波長が長い=光子エネルギーが低いという関係と、電離放射線か否かの線引きを合わせて理解しておくと、他の選択肢はすべて否定できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成