ヒトの感染防御機構で獲得免疫に関与するのはどれか。2 つ選べ。
ヒトの感染防御機構で獲得免疫に関与するのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 胸腺胸腺は骨髄由来の前駆細胞がT細胞へ分化・成熟し、自己反応性のものが除かれる中枢リンパ器官で、獲得免疫の担い手を作ります。
- ⑵ 口腔口腔は粘膜や唾液、常在菌によって異物の侵入を防ぐ自然免疫の場で、リンパ球を産生・成熟させる器官ではありません。
- ⑶ 骨髄骨髄は造血幹細胞からリンパ球が作られる場で、B細胞はここで成熟します。獲得免疫を担う中枢リンパ器官の一つです。
- ⑷ 皮膚皮膚は角層による機械的な障壁と皮脂や常在菌による防御が働く自然免疫の第一線で、獲得免疫の器官ではありません。
- ⑸ 消化管消化管の粘膜には腸管リンパ組織もありますが、胃酸や粘液による自然免疫の防御の場であり、リンパ球を産生・成熟させる中枢リンパ器官ではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。獲得免疫は抗原を特異的に認識するリンパ球が担う仕組みで、その担い手を作り成熟させる中枢リンパ器官が骨髄と胸腺です。骨髄ではすべての血球のもとになる造血幹細胞からB細胞が作られて成熟し、胸腺では骨髄由来の前駆細胞がT細胞へ分化して、自己に反応するものを排除する選択を受けます。一方、皮膚や口腔、消化管の粘膜は、機械的な障壁、分泌液や常在菌、繊毛運動などによって異物の侵入を防ぐ自然免疫(非特異的防御機構)の場であり、リンパ球を産生・成熟させる器官ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成