体温の恒常性で誤っているのはどれか。
体温の恒常性で誤っているのはどれか。
- ⑴ 体温中枢は視床下部にある。記述は正しいので正答ではありません。体温調節中枢は視床下部(視索前野を含む)にあります。
- ⑵ 運動によって体温は上昇する。記述は正しいので正答ではありません。運動によって筋の熱産生が増えるため体温は上昇します。
- ⑶ 寒冷の環境では代謝が低下する。誤った記述なのでこれが正答です。寒冷環境では震えや褐色脂肪組織による熱産生が増えるため、代謝は低下ではなく上昇します。
- ⑷ 体温には概日リズムが存在する。記述は正しいので正答ではありません。体温は早朝に低く夕方に高い概日リズムを示します。
- ⑸ 年齢が高くなるにつれ体温は低下する。記述は正しいので正答ではありません。加齢に伴い筋量と熱産生能力が落ちるため、平均体温はやや低くなる傾向があります。
解説
正解は⑶です。寒冷環境では体温を保つために熱産生が高められるので、代謝は低下ではなく上昇します。具体的には交感神経の活動と甲状腺ホルモンの分泌が増え、震え(シバリング)による筋の熱産生や褐色脂肪組織での熱産生が起こり、同時に皮膚血管の収縮によって放熱が抑えられます。他の選択肢は正しい記述で、体温調節中枢は視床下部(視索前野を含む)にあり、運動によって産熱が増えて体温は上がり、体温は早朝に低く夕方に高い概日リズムを示し、加齢とともに筋量と産熱能力が落ちて平均体温はやや低くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成