骨粗鬆症性椎体骨折が多いのはどれか。
骨粗鬆症性椎体骨折が多いのはどれか。
- ⑴ 上部頸椎上部頸椎は環椎・軸椎で、骨折は外傷によるものが主体です。骨粗鬆症性の圧迫骨折が多い部位ではありません。
- ⑵ 下部頸椎~上部胸椎下部頸椎から上部胸椎は胸郭や肋骨に支えられており、骨粗鬆症性椎体骨折の頻度は高くありません。
- ⑶ 中部胸椎中部胸椎でも骨折は起こりますが、最も多いのは力学的負荷が集中する胸腰椎移行部です。
- ⑷ 下部胸椎~上部腰椎第11胸椎から第1腰椎にかけての胸腰椎移行部は、可動性と彎曲の向きが切り替わり屈曲負荷が集中するため、骨粗鬆症性椎体骨折が最も多く起こります。
- ⑸ 下部腰椎下部腰椎は椎体が太く支持性が高いため、胸腰椎移行部に比べると圧迫骨折の頻度は低くなります。
解説
正解は⑷です。骨粗鬆症による椎体骨折(圧迫骨折)が最も多いのは第11胸椎から第1腰椎にかけての胸腰椎移行部で、下部胸椎から上部腰椎にあたります。ここは可動性の小さい胸椎から可動性の大きい腰椎へ切り替わる部位であり、後彎から前彎へ彎曲の向きが変わるため、前屈時に力学的な負荷が集中します。上部・下部頸椎や中部胸椎は肋骨や生理的彎曲によって支えられ、下部腰椎は椎体が太いため、いずれも骨折の頻度は相対的に低くなります。側面像で椎体前方が楔状につぶれる形をとりやすい点も併せて覚えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成