診療放射線技師が検査中に認めた異常所見で直ちに医師に報告することが適切でないのは…
診療放射線技師が検査中に認めた異常所見で直ちに医師に報告することが適切でないのはどれか。
- ⑴ 脳の腫瘤脳の腫瘤は緊急の診断や治療につながる所見であり、直ちに医師に報告すべき対象です。
- ⑵ 頭蓋内出血頭蓋内出血は速やかな処置を要する緊急所見で、直ちに医師に報告すべき対象です。
- ⑶ 腹腔内遊離ガス腹腔内遊離ガスは消化管穿孔を示す所見で、緊急手術の判断に直結するため直ちに報告します。
- ⑷ 肋間腔開大を伴う気胸肋間腔開大を伴う気胸は緊張性気胸が疑われ、脱気を要する緊急所見なので直ちに報告します。
- ⑸ 径3 cm の蛇行した上行大動脈上行大動脈が径3 cmで蛇行しているのは加齢に伴う変化で正常上限の範囲内です。緊急性がないため直ちに報告する対象にはあたりません。
解説
正解は⑸です。診療放射線技師が検査中に気づいた所見のうち、直ちに医師へ報告すべきなのは、緊急の処置や追加検査が必要となる急性の異常です。上行大動脈が径3 cmで蛇行しているのは正常上限の範囲内にある加齢に伴う変化であり(大動脈拡大とされるのは概ね径4 cmを超える場合です)、緊急性がないので直ちに報告する対象にはあたりません。一方、脳の腫瘤、頭蓋内出血、腹腔内遊離ガス(消化管穿孔の所見)、肋間腔開大を伴う気胸(緊張性気胸の疑い)は、いずれも直ちに医師へ伝える必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成