検査待ち合いで患者が床に倒れており、時折いびきのような音を立てて首を動かしている…
検査待ち合いで患者が床に倒れており、時折いびきのような音を立てて首を動かしている。呼びかけに対する反応はあいまいである。周囲に他の人はいない。対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 胸骨圧迫開始の前に院内緊急コールをする。死戦期呼吸と反応不良は心停止と判断すべき状態で、救助者が一人なら先に院内緊急コールで応援とAEDを呼び、その後ただちに胸骨圧迫を始めます。
- ⑵ 胸骨圧迫は1 分間に50~70 回のテンポで行う。胸骨圧迫のテンポは1分間に100〜120回です。50〜70回では十分な血流を維持できません。
- ⑶ 呼吸しているので直ちに心肺蘇生を開始する必要はない。いびきのような音を伴う呼吸は死戦期呼吸で正常な呼吸ではないため、心停止と判断して心肺蘇生を開始します。
- ⑷ 1 分間以上は肩を叩いて呼びかけ反応の有無を明確にする。反応と呼吸の確認は10秒以内で判断します。1分以上かけると蘇生開始が遅れて予後を悪化させます。
- ⑸ 胸骨圧迫で心拍が再開しない場合にAED の持参を依頼する。AEDは心拍が再開しないと分かってから頼むのではなく、最初の応援要請と同時に持参を依頼します。
解説
正解は⑴です。反応があいまいで、いびきのような音を伴う呼吸は死戦期呼吸(あえぎ呼吸)であり、正常な呼吸ではなく心停止として扱います。救助者が一人しかいない状況では、まず院内緊急コールでスタッフとAEDを呼び、その後ただちに胸骨圧迫を開始するのが正しい順序です。反応と呼吸の確認は10秒以内で判断し、1分間以上かけて呼びかけ続けてはいけません。胸骨圧迫のテンポは1分間に100〜120回、深さは約5 cmです。AEDは心拍が再開しない場合に頼むのではなく、最初の応援要請と同時に持参を依頼します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成