核医学治療で使われる核種で物理的半減期が最も短いのはどれか。
核医学治療で使われる核種で物理的半減期が最も短いのはどれか。
- ⑴ ⁸⁹Sr⁸⁹Srの半減期は約50.5日で、選択肢の中で最も長い核種です。有痛性骨転移の疼痛緩和に用いられます。
- ⑵ ⁹⁰Y⁹⁰Yの物理的半減期は約64時間(約2.7日)で、選択肢の中で最も短い核種です。高エネルギーのベータ線のみを放出します。
- ⑶ ¹³¹I¹³¹Iの半減期は約8.0日で、⁹⁰Yより長くなります。甲状腺癌やバセドウ病の内用療法に用いられます。
- ⑷ ¹⁷⁷Lu¹⁷⁷Luの半減期は約6.6日で、⁹⁰Yより長い核種です。ペプチド受容体を標的とした核医学治療に用いられます。
- ⑸ ²²³Ra²²³Raの半減期は約11.4日で、選択肢の中では長い方です。アルファ線を放出し骨転移の治療に用いられます。
解説
正解は⑵です。核医学治療に使われる主な核種の物理的半減期は、⁹⁰Yが約64時間(約2.7日)、¹⁷⁷Luが約6.6日、¹³¹Iが約8.0日、²²³Raが約11.4日、⁸⁹Srが約50.5日で、最も短いのは⁹⁰Yです。⁹⁰Yは最大約2.3 MeVの高エネルギーベータ線のみを放出し、イットリウム標識抗体や肝動脈へ投与する微小球による治療に用いられます。半減期が短いことは投与後の管理期間を短くする一方、製造から投与までの時間管理を厳しくします。おおまかな順序を覚えておくと、この種の比較問題に対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成