骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
- ⑴ 骨折では集積が低下する。骨折部は修復のため骨形成が盛んになり、集積は上昇します。低下という記述は逆です。
- ⑵ 骨代謝亢進部位に集積する。99mTc標識リン酸化合物はハイドロキシアパタイトに吸着するため、骨形成すなわち骨代謝が亢進している部位に強く集積します。
- ⑶ 骨肉腫では集積が欠損する。骨肉腫は骨形成が旺盛な腫瘍で強い集積を示します。集積が欠損するという記述は逆です。
- ⑷ 腸管に生理的集積を認める。生理的集積は排泄経路である腎と膀胱に見られます。腸管への集積は通常認めません。
- ⑸ 多発骨転移ではbone scan index〈BSI〉が低下する。BSIは全身の骨に占める転移巣の割合を示す指標なので、多発骨転移では上昇します。低下という記述は逆です。
解説
正解は⑵です。骨シンチグラフィに用いる99mTc標識リン酸化合物はハイドロキシアパタイトに吸着するため、骨形成すなわち骨代謝が亢進している部位に強く集積します。したがって骨折部や骨転移、骨肉腫のように骨形成が盛んな病変では集積が高まり、低下や欠損ではありません。生理的集積は排泄経路である腎と膀胱に見られ、腸管には通常集積しません。bone scan index〈BSI〉は全身の骨に対して腫瘍が占める割合を示す指標なので、多発骨転移では上昇します。集積の増加は骨代謝亢進を意味するという原則から各選択肢を判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成