呼吸器核医学検査で正しいのはどれか。2 つ選べ。
呼吸器核医学検査で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 99mTc-MAA は脳への生理的集積を認める。99mTc-MAAは肺毛細血管に捕捉されるため、正常では脳への集積を認めません。脳に写った場合は右左シャントを疑います。
- ⑵ 右左シャントが疑われる場合は全身像を撮影する。右左シャントがあると粒子が肺を通り抜けて全身循環へ流れ、脳や腎に集積します。これを確認する目的で全身像を撮影します。
- ⑶ 肺高血圧症では99mTc-MAA の集積が上肺野で欠損する。肺高血圧症では上肺野へ血流が再分布して集積が増える傾向があり、上肺野で集積が欠損するわけではありません。
- ⑷ 肺塞栓症では81mKr と99mTc-MAA の集積ミスマッチを起こす。肺塞栓症では血流だけが途絶えて換気は保たれるため、81mKrによる換気像とMAAによる血流像が食い違うミスマッチを示します。
- ⑸ 99mTc-MAA の投与時は注射器内への血液の逆流があることを確認する。注射器内に血液が逆流すると粒子が血液成分と凝集し、肺内に大きな集積(ホットスポット)を作るため、逆流させないことが原則です。
解説
正解は⑵と⑷です。99mTc-MAAは大きさ数十μmの粒子で肺毛細血管に捕捉されるため、右左シャントがあると粒子が肺を通り抜けて全身循環へ流れ、脳や腎に集積します。これを確認する目的で全身像を撮影します。また肺塞栓症では血流だけが途絶えて換気は保たれるので、81mKrによる換気像と99mTc-MAAによる血流像が食い違う、いわゆるミスマッチを示します。正常では脳への集積は認めず、肺高血圧症では上肺野へ血流が再分布するため欠損とはなりません。注射器内へ血液が逆流すると粒子が凝集して大きな集積を作るため、逆流させないことが原則です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成