放射性核種の分離法で正しいのはどれか。
放射性核種の分離法で正しいのはどれか。
- ⑴ 共沈法は溶解度積の法則を利用する。共沈法は担体を加えて溶解度積を超えさせ、生じた沈殿に微量の放射性核種を取り込ませて分離する方法で、溶解度積の法則を利用します。
- ⑵ 電気泳動法はイオン化傾向の差を利用する。電気泳動法は電場中でのイオンの移動速度、すなわち電荷と大きさの違いを利用します。イオン化傾向ではありません。
- ⑶ ラジオコロイド法はイオン交換樹脂によるろ過を利用する。ラジオコロイド法はコロイド粒子を作らせて捕集や遠心で分離する方法です。イオン交換樹脂を用いるのはイオン交換法です。
- ⑷ 電気化学的分離法はイオン交換体の分布係数の違いを利用する。電気化学的分離法は標準電極電位(イオン化傾向)の差による電極への析出を利用します。分布係数を使うのはイオン交換法や溶媒抽出です。
- ⑸ Szilard-Chalmers〈ジラード・チャルマー〉法ではRf 値の違いを利用する。Szilard-Chalmers法は(n, γ)反応の反跳で化学結合が切れ、化学形が変わることを利用します。Rf値はクロマトグラフィーの指標です。
解説
正解は⑴です。共沈法は、目的の放射性核種が微量で単独では沈殿しない場合に、同じ挙動をとる担体を加えて溶解度積を超えさせ、生成した沈殿に取り込ませて分離する方法で、溶解度積の法則を利用します。電気泳動法は電場中でのイオンの移動速度(電荷と大きさ)の差、ラジオコロイド法はコロイド粒子を作って捕集する性質、電気化学的分離法は標準電極電位すなわちイオン化傾向の差、Szilard-Chalmers法は(n, γ)反応の反跳で化学結合が切れて化学形が変わることを利用します。Rf値はクロマトグラフィーの指標です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成