急性期脳梗塞の頭部MRI のFLAIR 像(別冊No. 4A)及び拡散強調像(別…
急性期脳梗塞の頭部MRI のFLAIR 像(別冊No. 4A)及び拡散強調像(別冊No. 4B)を別に示す。病変の部位はどれか。
- ⑴ 視床第三脳室の側方、内包後脚より内側にある楕円形の灰白質が視床で、拡散強調像で高信号を示す病変がこの位置にあります。
- ⑵ 中脳中脳は脳幹上部で、前方に脚間窩、後方に四丘体をもつ高さの断面に写ります。大脳基底核・視床レベルとは高さが異なります。
- ⑶ 被殻被殻はレンズ核の外側部で、内包より外側の島皮質側に位置します。内包より内側にある病変には当たりません。
- ⑷ 小脳虫部小脳虫部は後頭蓋窩の正中にある小脳の一部で、視床のレベルよりかなり下方の断面に現れます。
- ⑸ 内包前脚内包前脚は視床の前外側を走る白質路で灰白質ではなく、位置も本例の病変より前方です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。拡散強調像で高信号を示し、FLAIR像でも同部に淡い信号変化を伴う病変が、第三脳室の側方で内包後脚より内側にある楕円形の灰白質、すなわち視床に位置しています。視床は側脳室の下方、中脳の上方にあり、後大脳動脈系の穿通枝(視床膝状体動脈など)の領域にあたるためラクナ梗塞の頻度が高い部位です。中脳は脳幹上部で前方に脚間窩をもつ高さ、被殻はレンズ核の外側部で内包の外側、小脳虫部は後頭蓋窩の正中、内包前脚は前方の白質路で、いずれも本例の位置とは一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成