右肘関節の正面X 線写真(別冊No. 10)を別に示す。正しい組合せはどれか。
右肘関節の正面X 線写真(別冊No. 10)を別に示す。正しい組合せはどれか。
- ⑴ ア ― 上腕骨小頭アの位置は上腕骨小頭ではありません。小頭は上腕骨遠位の外側にあり、橈骨頭と向かい合う丸い関節面です。
- ⑵ イ ― 肘頭尺骨近位端で後方へ突出し、正面像では滑車に重なる位置に認められる構造が肘頭です。位置が一致するため正しい組合せです。
- ⑶ ウ ― 尺骨ウの位置は尺骨の骨幹部ではありません。尺骨は前腕の内側(小指側)を走る長管骨として描出されます。
- ⑷ エ ― 茎状突起茎状突起は橈骨と尺骨の遠位端(手関節側)にある突起で、肘関節の正面像には写りません。
- ⑸ オ ― 内側上顆オの位置は内側上顆ではありません。内側上顆は上腕骨遠位の内側に突出する骨隆起です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。肘関節正面像では、上腕骨の遠位に外側の小頭と内側の滑車があり、その両側に外側上顆と内側上顆が突出します。これに橈骨頭と尺骨の肘頭・鉤状突起が向かい合います。肘頭は尺骨の近位端で後方へ突出する部分で、正面像では滑車に重なるように尺骨近位端の輪郭として認められるのが特徴です。茎状突起は橈骨と尺骨の遠位端にある突起で、肘関節の像には写りません。この位置関係から各構造を判別します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成