胸部X 線写真(別冊No. 9)を別に示す。正しい組合せはどれか。
胸部X 線写真(別冊No. 9)を別に示す。正しい組合せはどれか。
- ⑴ ア ― 喉頭アの位置は喉頭ではありません。喉頭は鎖骨よりさらに頭側の頸部にあり、通常の胸部正面像の主要な指標にはなりません。
- ⑵ イ ― 大動脈弓縦隔左縁の最上部に丸く突出する第1弓が大動脈弓(大動脈結節)です。位置と輪郭が一致するため正しい組合せです。
- ⑶ ウ ― 肋骨横隔膜角ウの位置は肋骨横隔膜角ではありません。肋骨横隔膜角は胸壁と横隔膜が鋭角に交わる胸郭の下外側の部分です。
- ⑷ エ ― 上大静脈エの位置は上大静脈ではありません。上大静脈は縦隔の右縁上部を形づくる直線的な輪郭として認められます。
- ⑸ オ ― 肩甲骨オの位置は肩甲骨ではありません。肩甲骨は肺野の外側上部に重なる骨陰影として観察されます。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。胸部X線正面像では、縦隔の左縁は上から大動脈弓(大動脈結節)、肺動脈幹、左心耳、左心室という4つの弓によって形づくられ、右縁は上大静脈と右心房でつくられます。大動脈弓は左第1弓として、鎖骨の少し下の高さで縦隔左縁に突出する丸い輪郭として認められるのが特徴です。この位置と形から同定できます。肋骨横隔膜角は胸壁と横隔膜が鋭角に交わる下外側の部分、肩甲骨は肺野に重なる骨陰影として観察されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成