X 線CT で正しいのはどれか。
X 線CT で正しいのはどれか。
- ⑴ 検査前日から絶飲食とする。CT検査で必要なのは通常当日数時間の絶食程度です。前日からの絶飲食は脱水を招くこともあり必要ありません。
- ⑵ 正常な肝臓のCT 値は脂肪より高い。正常肝のCT値は約50〜70HUで、-100〜-50HU程度の脂肪より高くなります。正しい記述です。
- ⑶ ダイナミックCT では造影剤は使用しない。ダイナミックCTは造影剤を急速静注し、動脈相・門脈相・平衡相と時間を追って撮影する検査です。造影剤は必須です。
- ⑷ 急性期脳梗塞の描出能はMRI より優れている。急性期脳梗塞の描出はMRIの拡散強調像が最も優れます。CTでは早期の虚血性変化の検出が困難です。
- ⑸ 肺を観察するときのウインドウ幅は500 HU 程度とする。肺野を観察するウインドウ幅は1500〜2000HU程度です。500HUでは含気部分の階調が飽和して評価できません。
解説
正解は⑵です。正常な肝臓のCT値はおよそ50〜70HUで、-100〜-50HU程度の脂肪より明らかに高い値をとります。脂肪肝ではこの差が縮まり、肝実質のCT値が脾臓より低くなることが診断の手がかりになります。CT検査では造影剤を用いる場合でも当日数時間の絶食で足り、前日からの絶飲食は必要ありません。ダイナミックCTは造影剤を急速静注して時間ごとの濃染を追う検査であり、急性期脳梗塞の描出はMRIの拡散強調像が優れ、肺野条件のウインドウ幅は1500〜2000HU程度です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成