頭部単純CT 像(別冊No. 8)を別に示す。確認できるのはどれか。
頭部単純CT 像(別冊No. 8)を別に示す。確認できるのはどれか。
- ⑴ メタルアーチファクトメタルアーチファクトは歯科補綴物やクリップなど金属によって生じる強い放射状の偽像です。骨に挟まれた帯状の暗部とは異なります。
- ⑵ リングアーチファクトリングアーチファクトは検出器の感度差により同心円状に現れる偽像で、第3世代CTに特有のものです。
- ⑶ ストリークアーチファクトストリークアーチファクトは高吸収体や体動により生じる線状の筋です。帯状の低吸収域として現れるダークバンドとは区別されます。
- ⑷ ダークバンドアーチファクト高吸収の骨に挟まれた部位に線質硬化によって生じる帯状の低吸収域がダークバンドアーチファクトです。頭部CTで典型的にみられます。
- ⑸ ステアステップアーチファクトステアステップアーチファクトはヘリカルCTのMPRや三次元表示で輪郭が階段状になる偽像で、横断像の帯状の暗部ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。ダークバンドアーチファクトは、頭部CTで側頭骨錐体や後頭骨など高吸収の骨に挟まれた部位に現れる、帯状の暗い(低吸収の)偽像です。骨を通過する間にX線の低エネルギー成分が優先的に吸収されて線質が硬化し、実際より減弱が小さく計算されることで生じるビームハードニングの一種で、後頭蓋窩や中頭蓋窩の脳実質の評価を妨げます。金属による強い放射状の像、検出器の感度差による同心円状の像、再構成に伴う階段状の段差とは成り立ちが異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成