油性ヨード造影剤を用いてもよいのはどれか。
油性ヨード造影剤を用いてもよいのはどれか。
- ⑴ 血管造影油性造影剤を血管内に注入すると油性塞栓を起こす危険があるため、血管造影には使用できません。
- ⑵ 大腸造影大腸造影にはバリウム(または水溶性ヨード造影剤)を用います。油性造影剤は粘膜への付着や排泄の点で適しません。
- ⑶ 子宮卵管造影油性ヨード造影剤は粘稠で長く滞留するため卵管の疎通性の評価に適し、子宮卵管造影に用いられます。これが正解です。
- ⑷ 上部消化管造影上部消化管造影にはバリウムや水溶性造影剤を用います。油性造影剤は誤嚥時のリスクが高く適しません。
- ⑸ 排泄性尿路造影排泄性尿路造影は造影剤を静脈内に投与して腎から排泄させる検査です。油性造影剤は静脈内投与できません。
解説
正解は⑶です。油性ヨード造影剤(ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル、いわゆるリピオドール)は粘稠で体内に長くとどまる性質があり、子宮卵管造影に用いられます。卵管の疎通性を良好に描出でき、検査後に妊娠率が上がるとの報告もあります。一方で血管内に入ると油性塞栓を起こす危険があるため、血管造影や静脈内投与を伴う排泄性尿路造影には使えません。消化管造影では吸収されず誤嚥時のリスクも高いため、水溶性造影剤やバリウムを用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成