IVR における術者の水晶体被ばく低減へ向けた取組みで正しいのはどれか。
IVR における術者の水晶体被ばく低減へ向けた取組みで正しいのはどれか。
- ⑴ 拡大透視を使用する。拡大透視は同じ画質を得るために入射線量率を上げる必要があるため、散乱線が増えて術者の被ばくも増加します。
- ⑵ 透視のパルスレートを高くする。パルスレートを高くすると単位時間あたりの照射回数が増えて線量が増加します。低減にはパルスレートを下げます。
- ⑶ 不均等被ばくとして線量管理する。防護衣で守られる体幹部と守られない頭頸部で線量が大きく異なるため、不均等被ばくとして2か所で管理します。正しい取組みです。
- ⑷ オーバーテーブルチューブ方式を採用する。オーバーテーブルチューブ方式では患者の入射側が術者に近くなり、後方散乱線を強く受けます。アンダーチューブ方式が推奨されます。
- ⑸ 患者に可能な限り近づいて手技を実施する。散乱線量は患者からの距離の2乗に反比例して減るため、近づくほど被ばくは増加します。可能な範囲で距離をとるべきです。
解説
正解は⑶です。IVRでは、術者は防護衣で体幹部を守る一方、頭頸部は防護されないため水晶体の線量が体幹部より高くなります。したがって体幹部と頭頸部の2か所に個人線量計を装着し、不均等被ばくとして線量を管理する必要があります。水晶体の等価線量限度が5年平均で年20mSv・いずれの年も50mSvへ引き下げられたことから、この管理の重要性が高まりました。拡大透視や高いパルスレート、オーバーテーブルチューブ方式、患者への接近はいずれも被ばくを増やす要因です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成