比例計数管で誤っているのはどれか。
比例計数管で誤っているのはどれか。
- ⑴ PR ガスを用いる。PRガス(アルゴン90%とメタン10%の混合ガス)は比例計数管に広く用いられます。正しい記述です。
- ⑵ 光電子増倍管を用いる。比例計数管はガス増幅で得たパルスを直接取り出すため、光電子増倍管は使いません。誤った記述なのでこれが正解です。
- ⑶ 電子なだれを利用する。一次電子が電界で加速されて電子なだれを起こすガス増幅を利用します。比例計数管の動作原理そのもので正しい記述です。
- ⑷ BF3 ガスを封入すると熱中性子を検出できる。BF₃ガスを封入すると¹⁰B(n,α)反応により熱中性子を検出できます。中性子測定に用いられる正しい記述です。
- ⑸ 印加電圧の変化による計数率特性からα 線とβ 線を弁別できる。一次電離量の差により両者のプラトーが分かれるため、印加電圧を変えてα線とβ線を弁別できます。正しい記述です。
解説
正解は⑵です。比例計数管は気体を封入した検出器で、入射放射線が作った一次電子が高い電界で加速され、電子なだれによるガス増幅を経て、一次電離量に比例した大きさのパルスを直接取り出す仕組みです。したがって光を電気信号に変える光電子増倍管は必要ありません。光電子増倍管を使うのはシンチレーション検出器です。PRガス(アルゴンとメタンの混合ガス)が用いられること、BF₃ガスを封入して熱中性子を検出できること、印加電圧を変えてα線とβ線を弁別できることはいずれも正しい記述です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成