確率的影響で正しいのはどれか。
確率的影響で正しいのはどれか。
- ⑴ しきい値を持つ。防護の目的上、確率的影響にはしきい値がないものとして扱います。しきい値をもつのは確定的影響(組織反応)です。
- ⑵ 発生時期は被ばく後1 年以内である。発がんの潜伏期は白血病で数年、固形がんで十数年から数十年に及びます。1年以内に現れるものではありません。
- ⑶ 被ばくにより発がんのリスクが増加する。被ばく線量が増えるほど発がんの確率が高まるというのが確率的影響の定義そのものです。これが正解です。
- ⑷ 線量の増加とともに障害の程度が大きくなる。線量が増えると変わるのは発生する確率であり、発症したときの障害の程度は線量によりません。程度が変わるのは確定的影響です。
- ⑸ 被ばく線量の増加に伴い発生確率は指数関数的に増加する。防護体系では線量に比例して直線的に増加するとするLNTモデルを採用しています。指数関数的な増加ではありません。
解説
正解は⑶です。確率的影響とは、被ばく線量が増えるほど発生する確率が高まる影響で、発がんと遺伝性影響がこれにあたります。防護の立場からはしきい値がないものとして扱い、線量に比例して確率が増加するという直線しきい値なし〈LNT〉モデルが採用されています。線量が増えても症状の重さ自体は変わらない点が確定的影響との違いで、白血病で数年、固形がんで十数年から数十年という長い潜伏期をもつことも特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成