Performance Status〈PS〉で正しいのはどれか。
Performance Status〈PS〉で正しいのはどれか。
- ⑴ 癌の分化度に影響する。分化度は腫瘍組織の顕微鏡所見から決まる病理学的な評価で、患者の全身状態であるPSとは関係しません。
- ⑵ 癌の病期分類に影響する。病期分類は腫瘍の大きさ・進展、リンパ節転移、遠隔転移から決まるTNM分類によります。PSは含まれません。
- ⑶ 治療法の選択に影響する。全身状態が治療への耐容性を左右するため、PSは化学療法や根治的治療を行うかどうかの判断に直接影響します。
- ⑷ 有害事象の評価基準に用いられる。有害事象の評価にはCTCAE(有害事象共通用語規準)を用います。PSは有害事象の評価基準ではありません。
- ⑸ 標的病変の治療効果判定に用いられる。標的病変の治療効果判定にはRECISTを用います。PSは効果判定の指標ではありません。
解説
正解は⑶です。Performance Status〈PS〉は、患者の日常生活の制限の程度を0から4の5段階で表す全身状態の指標です。全身状態が悪ければ強い治療に耐えられないため、化学療法や根治的な放射線治療を行うか、緩和的な治療にとどめるかという治療方針の決定に直接影響します。癌の分化度は病理組織学的な評価、病期分類はTNM分類、有害事象の評価はCTCAE、標的病変の治療効果判定はRECISTがそれぞれ担うもので、PSとは別の指標です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成