10 MV X 線を照射野15 cm × 15 cm で照射したとき組織中の深さ…
10 MV X 線を照射野15 cm × 15 cm で照射したとき組織中の深さ10 cm の点の線量率が2.0Gy・min⁻¹であった。照射野10 cm × 10 cm の基準点の吸収線量率[Gy・min⁻¹]に最も近いのはどれか。ただし、照射野15 cm × 15 cm の出力係数は1.1、組織最大線量比は0.8、線源標的間距離は一定とする。
- ⑴ 1.51.5Gy・min⁻¹は計算値より小さく、出力係数と組織最大線量比の掛け方を取り違えた場合などの値です。
- ⑵ 1.81.8Gy・min⁻¹は2.0×1.1×0.8=1.76に近く、割るべきところを掛けてしまった場合の誤りです。
- ⑶ 2.32.0÷(1.1×0.8)=2.0÷0.88≒2.27となり、最も近い値は2.3Gy・min⁻¹です。
- ⑷ 2.82.8Gy・min⁻¹は、たとえば2.0÷0.8=2.5にさらに補正を掛け違えた場合などの値で、正しい計算結果ではありません。
- ⑸ 3.43.4Gy・min⁻¹は計算値より大きく、出力係数と組織最大線量比の両方で割ってしまった場合などに生じます。
解説
正解は⑶です。線源標的間距離が一定の条件(SAD法)では、ある照射野・ある深さの線量率は、基準照射野10cm×10cmの基準点の線量率に、その照射野の出力係数と組織最大線量比を掛けたもので表されます。すなわち2.0=X×1.1×0.8が成り立ち、X=2.0÷0.88≒2.27となります。したがって最も近い値は2.3Gy・min⁻¹です。掛け算の向きを取り違えて2.0×1.1×0.8=1.76としないよう、求めたいのが基準点の線量率である点に注意してください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成