骨転移に対する放射線治療で正しいのはどれか。
骨転移に対する放射線治療で正しいのはどれか。
- ⑴ 単回照射を行うことはない。疼痛緩和目的では8Gy単回照射が標準的な選択肢の一つとして広く行われています。単回照射を行わないというのは誤りです。
- ⑵ 定位放射線治療の適応がある。脊椎転移などでは、脊髄の線量を抑えつつ高線量を短期間で投与する定位放射線治療が行われています。適応があります。
- ⑶ 神経障害性疼痛には無効である。神経根の圧迫などによる神経障害性疼痛にも放射線治療は一定の効果を示します。無効というのは誤りです。
- ⑷ 脊髄圧迫を伴う骨転移は禁忌である。脊髄圧迫を伴う骨転移は麻痺の進行を防ぐため、緊急照射の適応となります。禁忌ではありません。
- ⑸ 医療用麻薬で除痛効果がある症例は禁忌である。麻薬で除痛できている症例でも、麻薬の減量や病的骨折の予防を目的として照射を行うことがあります。禁忌ではありません。
解説
正解は⑵です。骨転移に対しても定位放射線治療の適応があり、とくに脊椎転移では少数個の転移(オリゴメタスタシス)や再照射の場面で、脊髄の線量を抑えながら高線量を短期間で投与する方法として行われています。骨転移の疼痛緩和には8Gy単回照射という選択肢があり、神経障害性の疼痛にも一定の効果が期待でき、脊髄圧迫を伴う骨転移はむしろ緊急照射の適応です。医療用麻薬で除痛できている症例でも、減薬や骨折予防を目的として照射することがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成