Na¹²³I シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下するのはどれか。
Na¹²³I シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下するのはどれか。
- ⑴ 副甲状腺腺腫副甲状腺腺腫はカルシウム代謝の異常をきたす疾患で、甲状腺のヨウ素摂取そのものには影響しません。
- ⑵ 亜急性甲状腺炎濾胞の破壊によりホルモンが漏出する一方でヨウ素の取り込みが行われないため、甲状腺全体の集積が著しく低下します。
- ⑶ Basedow〈バセドウ〉病Basedow病では甲状腺が刺激され続けるため、びまん性に腫大して集積は亢進します。低下とは逆です。
- ⑷ Plummer〈プランマー〉病Plummer病では自律性の機能性結節に強く集積し、周囲の正常組織は抑制されます。全体が低下するわけではありません。
- ⑸ Cushing〈クッシング〉症候群Cushing症候群は副腎皮質ホルモンの過剰による疾患で、甲状腺へのヨウ素集積とは関係しません。
解説
正解は⑵です。亜急性甲状腺炎は、濾胞が破壊されて蓄えられていた甲状腺ホルモンが血中に漏れ出る破壊性の甲状腺炎で、血中ホルモンが高いのにヨウ素の取り込みは行われないため、Na¹²³Iシンチグラフィでは甲状腺全体の集積が著しく低下します。血中ホルモン高値と摂取率低下という組合せが診断の決め手になります。Basedow病ではびまん性に集積が亢進し、Plummer病では機能性結節に集積して周囲が抑制され、副甲状腺腺腫やCushing症候群は甲状腺の摂取に影響しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成