肩関節のMR 像(別冊No. 2)を別に示す。矢印で示す構造はどれか。
肩関節のMR 像(別冊No. 2)を別に示す。矢印で示す構造はどれか。
- ⑴ 鎖骨鎖骨は骨組織で、肩鎖関節を介して肩峰と連結します。筋腹として描出される構造ではありません。
- ⑵ 棘上筋棘上窩から肩峰の下をくぐって上腕骨大結節へ向かう筋が棘上筋です。走行と位置が一致するため、これが正解です。
- ⑶ 肩甲骨肩甲骨は骨で、棘上筋や棘下筋が起こる土台となる構造です。矢印が指す筋そのものではありません。
- ⑷ 小円筋小円筋は肩甲骨の外側縁後面から起こり大結節の下部に停止する筋で、棘上筋より後下方に位置します。
- ⑸ 肩甲下筋肩甲下筋は肩甲骨の前面(肩甲下窩)から起こって小結節に停止する筋で、肩関節の前方に位置します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。棘上筋は肩甲骨の棘上窩から起こり、肩峰と烏口肩峰靱帯の下を通って上腕骨大結節の上面に停止する筋で、回旋筋腱板(ローテータカフ)を構成する4つの筋のうち最も損傷しやすい筋です。斜位冠状断のMR像では、肩甲棘の上方から肩峰の下をくぐって大結節へ向かう筋腹と腱として描出され、この走行が同定の手がかりになります。鎖骨や肩甲骨は骨、小円筋は後下方、肩甲下筋は肩甲骨前面から小結節へ向かう筋であり、位置が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成