細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
- ⑴ 経口投与する。細胞外液性ガドリニウム造影剤は静脈内投与します。経口投与では血管内や間質に分布しません。
- ⑵ 鉄を含有している。含有する金属はガドリニウムです。鉄を含むのは超常磁性酸化鉄(SPIO)製剤で、こちらは主にT2*を短縮します。
- ⑶ T1 緩和時間短縮効果がある。常磁性のガドリニウムが周囲の水素原子核の緩和を促進し、とくにT1を短縮します。T1強調像で高信号になる理由です。
- ⑷ 高齢者への投与は禁忌である。高齢であること自体は禁忌ではありません。注意が必要なのは重篤な腎機能障害(腎性全身性線維症の危険)がある場合です。
- ⑸ 肝細胞に特異的に取り込まれる。肝細胞に特異的に取り込まれるのはGd-EOB-DTPAなどの肝細胞特異性造影剤です。細胞外液性のものは間質に分布します。
解説
正解は⑶です。ガドリニウムは不対電子を7個もつ常磁性の金属イオンで、周囲の水素原子核の緩和を促進します。とくにT1緩和時間を強く短縮するため、T1強調像で造影された部位が高信号として描出されます(高濃度ではT2短縮による信号低下も生じます)。細胞外液性ガドリニウム造影剤は静脈内投与し、血管内から間質へ分布して腎から排泄されます。高齢者は禁忌ではありませんが、重篤な腎機能障害では腎性全身性線維症の危険があるため慎重な判断が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成