1.5T MRI と比較した3T MRI の特徴で正しいのはどれか。
1.5T MRI と比較した3T MRI の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ SAR は減少する。SARは静磁場強度のおよそ2乗に比例して増加します。3Tではむしろ発熱の管理が厳しくなります。
- ⑵ SN 比は減少する。SN比は静磁場強度にほぼ比例して向上します。高分解能撮像や高速撮像ができるのは、この利点によるものです。
- ⑶ T1 緩和時間は短縮する。静磁場強度が高くなるとT1緩和時間は延長します。短縮するという記述は逆です。
- ⑷ 磁化率アーチファクトは増加する。磁化率の差による局所磁場の乱れは静磁場強度に比例して大きくなるため、3Tでは磁化率アーチファクトが増加します。
- ⑸ ケミカルシフトアーチファクトは減少する。水と脂肪の周波数差(Hz)は静磁場強度に比例して広がるため、ケミカルシフトアーチファクトは増加します。
解説
正解は⑷です。磁化率アーチファクトは、組織と空気や金属のように磁化率の異なる境界で局所的に磁場が乱れて生じるもので、静磁場強度が高いほどその乱れが大きくなるため3Tでは1.5Tより強く現れます。副鼻腔や頭蓋底、金属近傍でとくに問題になります。3Tでは信号雑音比が向上する一方、SARは静磁場強度のおよそ2乗に比例して増加し、T1緩和時間は延長し、水と脂肪の周波数差が広がるためケミカルシフトアーチファクトも増加します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成