乳房用X 線装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。
乳房用X 線装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 総ろ過には圧迫板が含まれる。総ろ過はX線管の固有ろ過と付加ろ過を合わせたもので、圧迫板は含めません。圧迫板はビーム路にありますがろ過としては数えません。
- ⑵ 乳房厚が変化しても撮影条件は一定である。乳房厚や乳腺の量に応じて管電圧・ターゲット/フィルタの組合せ・mAs値を変えます。自動露出制御がこれを担います。
- ⑶ 拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率は2 以下とする。拡大撮影の拡大率は患者支持器面で2以下と定められています。半影の増大と被ばくの増加を抑えるための規定です。
- ⑷ 定位装置を用いる場合を除き焦点皮膚間距離は60 cm 以上とする。焦点皮膚間距離は、定位装置を用いる場合を除き60cm以上とされています。皮膚面の線量が過大になるのを防ぐための規定です。
- ⑸ 乳房用トモシンセシスは180 度以上の角度範囲で撮影が可能である。乳房用トモシンセシスの撮影角度範囲は装置により15〜50度程度です。180度以上を回るわけではありません。
解説
正解は⑶と⑷です。乳房用X線装置では、拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率は2以下と定められ、これを超えると半影による鮮鋭度の低下や被ばくの増加が問題になります。また焦点皮膚間距離は、定位装置を用いる場合を除き60cm以上とされ、皮膚面の線量が過大にならないようにしています。総ろ過には圧迫板は含めず、乳房厚に応じて管電圧やターゲット・フィルタの組合せを変えるのが基本で、トモシンセシスの撮影角度範囲は15〜50度程度です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成