水相と有機相との分配比が50 の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含…
水相と有機相との分配比が50 の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含む水溶液の放射能は100 MBq である。水相と等容積の有機相で溶媒抽出したときに水相に残る放射能[MBq]に最も近いのはどれか。
- ⑴ 0.10.1MBqは残存率0.1%に相当し、分配比1000程度に対応する値です。D=50の場合とは一桁以上異なります。
- ⑵ 0.20.2MBqも残存率が小さすぎます。1/(1+50)を計算すると約2%になります。
- ⑶ 0.50.5MBqは残存率0.5%で、分配比200程度に対応します。D=50の場合の値ではありません。
- ⑷ 1.01.0MBqは残存率1%で、分配比99に対応します。1/Dを1/100と近似するなどの誤りで生じます。
- ⑸ 2.0水相に残る割合は1/(1+50)≒0.0196なので、100MBq×0.0196≒2.0MBqとなります。これが正解です。
解説
正解は⑸です。分配比Dは有機相中の濃度を水相中の濃度で割った値で、等容積で1回抽出したとき水相に残る割合は1/(1+D)で表されます。D=50ですから、水相に残る割合は1/(1+50)=1/51≒0.0196、すなわち約2.0%です。もとの放射能が100MBqなので、水相に残るのは100×0.0196≒2.0MBqとなります。分配比が大きいほど有機相へよく移り、水相に残る量が少なくなるという関係を押さえてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成