頭部正面撮影で前後位と比較した後前位の利点はどれか。
頭部正面撮影で前後位と比較した後前位の利点はどれか。
- ⑴ 顔面骨が拡大される。後前位では顔面骨が検出器に近づくため、拡大はむしろ小さくなります。拡大されるという記述は逆です。
- ⑵ 入射点が観察しやすい。後前位では顔面が検出器側を向くため、患者の表情や顔面の状態はかえって観察しにくくなります。利点にはなりません。
- ⑶ 位置合わせが容易である。位置合わせは、仰臥位で顔を上に向けたまま行える前後位のほうが容易です。後前位の利点ではありません。
- ⑷ 水晶体の被ばくが軽減される。X線が後頭部側から入射するため、感受性の高い水晶体の被ばくを前後位より大幅に減らせます。後前位の最大の利点です。
- ⑸ 被検者が姿勢を維持しやすい。腹臥位や座位で顔を検出器につける姿勢は保ちにくく、姿勢の維持は仰臥位の前後位のほうが容易です。
解説
正解は⑷です。頭部正面撮影を後前位(顔面を検出器側に向ける)で行うと、X線は後頭部側から入射して顔面側で減弱したのちに検出器へ達するため、入射側にある水晶体の被ばくを前後位より大きく減らすことができます。放射線感受性の高い水晶体を守るという点が最大の利点です。また被写体である顔面骨が検出器に近くなるので拡大は小さくなり、位置合わせや姿勢の維持はむしろ仰臥位で行える前後位のほうが容易です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成