LET で正しいのはどれか。
LET で正しいのはどれか。
- ⑴ 単位はm⁻¹である。LETの単位はkeV・µm⁻¹やJ・m⁻¹のようにエネルギーを長さで割った次元です。m⁻¹ではありません。
- ⑵ 荷電粒子の電荷の2 乗に反比例する。阻止能やLETは荷電粒子の電荷の2乗に比例します。反比例ではありません。
- ⑶ 荷電粒子の運動エネルギーに比例する。阻止能は速度が上がると小さくなるため、運動エネルギーが大きいほどLETはおおむね小さくなります。比例ではありません。
- ⑷ カットオフエネルギーが無限大のとき線衝突阻止能と同義である。カットオフエネルギーを無限大にとるとすべての二次電子の寄与を含めることになり、線衝突阻止能と同義になります。
- ⑸ 単位質量当たりに付与する全エネルギーが同じときLET は等しい。単位質量当たりに与える全エネルギー、すなわち吸収線量が同じでも、粒子の種類やエネルギーが違えばLETは異なります。
解説
正解は⑷です。LET(線エネルギー付与)は、荷電粒子が飛跡に沿って単位長さ当たりに局所へ与えるエネルギーで、二次電子のエネルギーがある値(カットオフエネルギーΔ)を超える分を除いて数えます。カットオフエネルギーを無限大にとると、すべての二次電子のエネルギーを含めることになり、線衝突阻止能と一致します。単位はkeV・µm⁻¹などエネルギー÷長さで、電荷の2乗に比例し運動エネルギーが大きいほど小さくなる点、吸収線量が同じでもLETは異なる点も押さえてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成