大量出血によるショックで認められる所見はどれか。
大量出血によるショックで認められる所見はどれか。
- ⑴ 血圧の上昇循環血液量が減るため血圧は低下します。初期は代償により保たれることがありますが、上昇はしません。
- ⑵ 尿量の増加腎血流が低下し抗利尿ホルモンやアルドステロンが働くため、尿量は減少します。増加はしません。
- ⑶ 心拍数の増加一回拍出量の低下を補うため交感神経が緊張し、心拍数が増加します。ショックの早期からみられる代表的な所見です。
- ⑷ 心拍出量の増加静脈還流量が減るため一回拍出量が下がり、心拍出量は全体として減少します。
- ⑸ 末梢血管の拡張末梢血管は交感神経の作用で収縮し、皮膚は蒼白・冷たくなります。拡張するのは敗血症性ショックなどの血液分布異常性ショックです。
解説
正解は⑶です。大量出血による循環血液量減少性ショックでは、心臓に戻る血液量が減って一回拍出量が低下します。これを代償するため交感神経が緊張して心拍数が増加し、頻脈が早期からみられます。同時に末梢血管は収縮して皮膚は蒼白・冷汗となり、腎血流の低下により尿量は減少します。血圧は代償が働くうちは保たれますが、やがて低下します。心拍出量も全体としては減少するため、増加するのは心拍数だけである点が本問の要点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成