ヨード造影剤によるアナフィラキシーに対しアドレナリンを筋注する場合、最も適してい…
ヨード造影剤によるアナフィラキシーに対しアドレナリンを筋注する場合、最も適している部位はどれか。
- ⑴ 殿部殿部は皮下脂肪が厚く吸収が遅いうえ、坐骨神経を損傷する危険があるため緊急時の筋注部位としては適しません。
- ⑵ 下腿部下腿は筋量が乏しく、大腿前外側に比べて吸収が劣ります。緊急時の第一選択にはなりません。
- ⑶ 上腕部上腕(三角筋)は少量のワクチン接種などには使いますが、筋量が少なく吸収速度の点で大腿前外側に劣ります。
- ⑷ 前腕部前腕には筋注に適した厚い筋肉がなく、神経や血管も浅く走るため筋肉内注射の部位にはしません。
- ⑸ 大腿部大腿前外側(外側広筋)は筋肉が厚く血流が豊富で吸収が速く、太い血管や神経を避けられます。アナフィラキシー時の標準的な筋注部位です。
解説
正解は⑸です。アナフィラキシーに対するアドレナリンの筋肉内注射は、大腿部の前外側(大腿四頭筋の外側広筋)に行うのが標準とされています。この部位は筋肉が厚く血流が豊富なため薬剤の吸収が速く、衣服の上からでも短時間で確実に穿刺でき、太い血管や神経を避けやすいという利点があります。殿部は皮下脂肪が厚く吸収が遅いうえ坐骨神経損傷の危険があり、上腕・前腕・下腿は筋量が乏しく必要な吸収速度が得られないため適しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成