高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
- ⑴ 症状が定型的に出現する。高齢者の症状は非定型で、典型的な発熱や疼痛を欠き、食欲低下や意識障害として現れることが多くなります。
- ⑵ 複数の臓器に障害が生じやすい。臓器の予備能が全体に低下しているため、複数の臓器に障害が及びやすいのが高齢者の特徴です。これが正解です。
- ⑶ 薬物による副作用は発生しにくい。腎機能・肝機能の低下や多剤併用により、薬物の副作用はむしろ発生しやすくなります。
- ⑷ 慢性疾患では急激な変化は起こりにくい。予備能が乏しいため、慢性疾患でも軽い誘因で急激に悪化することがあります。
- ⑸ 環境の変化があっても症状の変化は起こりにくい。入院や転居などの環境変化でせん妄や食欲低下をきたしやすく、症状は変化しやすくなります。
解説
正解は⑵です。高齢者では加齢に伴って複数の臓器の予備能が同時に低下しているため、一つの疾患をきっかけに心臓・腎臓・肺・脳など複数の臓器に障害が波及しやすいという特徴があります。また症状は非定型で、肺炎でも発熱や咳が目立たず食欲低下や意識障害として現れることがあります。腎機能や肝機能の低下と多剤併用により薬物の副作用は起こりやすく、慢性疾患でも急激に悪化しやすいうえ、入院などの環境変化でせん妄をきたすことも少なくありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成