放射線治療計画システムで正しいのはどれか。2 つ選べ。
放射線治療計画システムで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 相対電子濃度はMR 像から計算される。相対電子密度はCT値(HU)と電子密度の換算表から求めます。MR像の信号値は電子密度を表さないため直接は計算できません。
- ⑵ 線量計算には複数のアルゴリズムが存在する。Clarkson法、畳み込み重ね合わせ法、モンテカルロ法など複数のアルゴリズムが実装され、精度と計算時間で使い分けます。正しい記述です。
- ⑶ 計算マトリクスの間隔を大きくすると計算時間が増加する。計算マトリクスの間隔を大きくすると計算点の数が減るため、計算時間は短くなります。逆の記述です。
- ⑷ 計算した線量分布はCT 像やMR 像上に重ねて表示される。線量分布は等線量曲線や色調としてCT像やMR像に重ねて表示され、標的やリスク臓器との関係を確認できます。正しい記述です。
- ⑸ DVH は標的体積やリスク臓器の線量と表面積の関係を示している。DVHは線量と体積(その線量以上を受ける体積の割合)の関係を示すグラフです。表面積との関係ではありません。
解説
正解は⑵と⑷です。治療計画装置の線量計算には、Clarkson法から畳み込み重ね合わせ法(superposition/convolution)、モンテカルロ法まで複数のアルゴリズムが実装されており、精度と計算時間を考えて使い分けます。また計算された線量分布は等線量曲線や色調で表示され、計画CT像や位置合わせしたMR像の上に重ねて確認できます。線量計算に必要な相対電子密度はCT値からの換算で得るものであり、MR像から直接求めることはできない点に注意してください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成