放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
放射線治療で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 腎臓は直列臓器である。腎臓は機能単位(ネフロン)が並列に並ぶ並列臓器で、一部が高線量を受けても全体の機能は保たれやすい臓器です。直列臓器の代表は脊髄です。
- ⑵ 術後予防照射の場合、肉眼的腫瘍体積は定義できない。術後予防照射では肉眼的な腫瘍が存在しないため、GTVは定義できません。CTVから設定するのが正しい考え方です。
- ⑶ 計画標的体積には照射中の体内の動きは考慮されていない。PTVはCTVに内部マージン(呼吸や臓器の動き)とセットアップマージンを加えた体積で、照射中の体内の動きは考慮されています。
- ⑷ セットアップマージンはリニアック装置が同じものであれば共通である。セットアップマージンは固定具・照合方法・部位・施設ごとの実測誤差に基づいて決めるもので、装置が同一でも共通の値にはなりません。
- ⑸ 線量体積ヒストグラムにおけるDmax とは、その臓器が被ばくする最大線量である。DVH上のDmaxは、その関心体積が受ける最大線量を示します。記述のとおりで正解です。
解説
正解は⑵と⑸です。GTV(肉眼的腫瘍体積)は画像や診察で確認できる腫瘍そのものを指すため、腫瘍を切除したあとに行う術後予防照射では定義できず、CTV以降のみを設定します。またDVHのDmaxは、その関心体積(臓器)が受ける最大線量を表す指標です。腎臓や肺は機能単位が並列に並ぶ並列臓器で直列臓器の脊髄とは耐容線量の考え方が異なり、PTVは内部の動きと位置決め誤差の両方を加えた体積で、セットアップマージンは施設ごとに実測して決めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成