SPECT による局所脳血流定量で正しいのはどれか。
SPECT による局所脳血流定量で正しいのはどれか。
- ⑴ 定量値は灰白質より白質が高い。灰白質の血流量は白質の2〜3倍あり、定量値は灰白質のほうが高くなります。大小関係が逆です。
- ⑵ ¹²³I-IMP を用いた定量法はない。¹²³I-IMPにはマイクロスフェア法やオートラジオグラフィ法など確立した定量法があります。定量法がないというのは誤りです。
- ⑶ アセタゾラミド負荷により定量値は低下する。アセタゾラミド負荷は脳血管を拡張させるため、予備能が保たれていれば定量値は増加します。低下するというのは逆です。
- ⑷ 部分容積効果により定量値は過小評価される。空間分解能に対して対象が小さいと、部分容積効果でカウントが周囲に広がり集積が低く評価されます。定量値は過小評価となります。
- ⑸ パトラックプロット法では動脈採血を必要とする。パトラックプロット法は連続的な動脈採血を避けるための方法で、実際には1点採血法や非採血の簡便法が用いられます。必ず動脈採血が要るわけではありません。
解説
正解は⑷です。SPECTの空間分解能は10mm前後と粗く、大脳皮質の厚さ(数mm)に比べて大きいため、部分容積効果によって高集積部位のカウントが周囲へ広がり、局所脳血流量は実際より低く見積もられます。萎縮のある高齢者では特に注意が必要です。局所脳血流は代謝の盛んな灰白質のほうが白質より高く、アセタゾラミド負荷では血管が拡張して血流は増加し、パトラックプロット法は¹²³I-IMPを用いた定量法の代表であることも押さえてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成