PET の空間分解能で正しいのはどれか。
PET の空間分解能で正しいのはどれか。
- ⑴ 陽電子の飛程が長いと高い。陽電子の飛程が長いほど消滅点が発生点から離れるため、位置のぼけが大きくなり分解能は低くなります。
- ⑵ ガントリ径が大きいほど高い。ガントリ径が大きいほど非共線性による位置ずれが拡大するため、分解能は低下します。
- ⑶ 3D 収集では2D 収集より高い。3D収集は感度が高い一方で散乱同時計数や偶発同時計数が増えます。空間分解能が2D収集より高くなるわけではありません。
- ⑷ シンチレータが小さいほど高い。検出器素子が小さいほど同時計数線の位置決定が細かくなり、空間分解能が高くなります。分解能を決める最も基本的な因子です。
- ⑸ 視野中心より視野辺縁の方が高い。視野辺縁では検出器への斜入により相互作用深さの不確かさ(パララックス)が増えるため、分解能は中心より低下します。
解説
正解は⑷です。PETの空間分解能は主に検出器素子(シンチレータ)の幅で決まり、素子が小さいほど同時計数線の位置決定が細かくなるため分解能は高くなります。これに加えて陽電子の飛程、消滅放射線の非共線性(約0.25度)、検出器内での相互作用深さの不確かさが分解能を劣化させます。飛程が長い核種ほど、また検出器リング径が大きいほど非共線性の影響が拡大し、視野辺縁では斜入によるパララックスが加わるため、いずれも分解能は低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成