放射性医薬品投与による副作用で誤っているのはどれか。
放射性医薬品投与による副作用で誤っているのはどれか。
- ⑴ ²²³RaCl2 投与後に下痢が起こる。²²³RaCl₂は一部が消化管から排泄されるため、下痢や悪心などの消化器症状がみられます。正しい記述です。
- ⑵ 99mTc-MIBI 投与時に金属味がする。99mTc-MIBIでは投与直後に一過性の金属味や苦味を感じることが知られています。正しい記述です。
- ⑶ 主に標識化合物による薬理作用である。放射性医薬品は投与量が微量で、薬理作用による副作用はまれです。主体は血管迷走神経反射などであり、記述が誤りなのでこれが正解です。
- ⑷ ¹³¹I-アドステロール投与時に顔面紅潮が起こる。¹³¹I-アドステロールでは投与時に顔面紅潮や熱感が生じることがあります。正しい記述です。
- ⑸ 投与時に発生する副作用は血管迷走神経反射が多い。穿刺や緊張に伴う血管迷走神経反射は、放射性医薬品投与時の有害事象として最も多いものです。正しい記述です。
解説
正解は⑶です。放射性医薬品は投与量がきわめて微量であり、標識化合物の薬理作用によって副作用が生じることはまれです。実際に報告される有害事象の多くは、穿刺に伴う血管迷走神経反射や、まれに起こる過敏反応であり、頻度もヨード造影剤に比べてはるかに低いことが知られています。したがって「主に標識化合物による薬理作用である」という記述が誤りになります。他の選択肢は実際に経験される反応で、製剤ごとの特徴的な症状として押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成