脂肪肝の超音波像で誤っているのはどれか。
脂肪肝の超音波像で誤っているのはどれか。
- ⑴ 肝表面の凹凸不整肝表面の凹凸不整は再生結節と線維化による肝硬変の所見で、脂肪肝ではみられません。誤っている記述なのでこれが正解です。
- ⑵ 深部のエコー減衰脂肪による減衰が強く深部が暗くなるのは脂肪肝の典型所見です。記述として正しいので正答ではありません。
- ⑶ 肝内血管の不明瞭化実質の輝度が上がることで血管壁とのコントラストが下がり、肝内脈管が見えにくくなります。正しい所見です。
- ⑷ 肝腎コントラストの増強肝実質が右腎皮質より明るくなる肝腎コントラストの増強は、脂肪肝の判定に使われる正しい所見です。
- ⑸ 肝実質のエコー輝度の上昇肝実質のエコー輝度上昇はbright liverと呼ばれる脂肪肝の基本所見です。正しい記述です。
解説
正解は⑴です。肝表面の凹凸不整は、再生結節と線維化を反映する肝硬変の所見であり、脂肪肝の所見ではありません。脂肪肝では肝細胞内に蓄積した脂肪滴によって微小な音響インピーダンス差が増えるため、肝実質のエコー輝度が上昇して明るく見え(bright liver)、右腎皮質と比べた肝腎コントラストが増強します。同時に減衰が強くなるので深部のエコーが減衰し、肝内の門脈や肝静脈の壁が不明瞭になります。これらは脂肪肝の代表的な所見としてまとめて覚えてください。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成