頸部超音波像(別冊No. 4)を別に示す。総頸動脈はどれか。
頸部超音波像(別冊No. 4)を別に示す。総頸動脈はどれか。
- ⑴ ア円形の内腔と層状に見える厚い壁という動脈の特徴を示さない構造です。内頸静脈や胸鎖乳突筋など周囲の構造にあたります。
- ⑵ イ円形の内腔、層状に見える壁、拍動、圧迫しても虚脱しないという総頸動脈の特徴をすべて備えているため、これが正解です。
- ⑶ ウ位置と形態が総頸動脈の条件に合いません。圧迫で虚脱する静脈や、筋・甲状腺などの実質構造にあたります。
- ⑷ エ総頸動脈の内側にある甲状腺や気管など、血管ではない構造にあたるため該当しません。
- ⑸ オ総頸動脈より深部・背側の位置にあたり、椎骨動脈など別の血管や頸椎の構造です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。頸部の横断走査では、胸鎖乳突筋の深部に総頸動脈と内頸静脈が並び、その内側に甲状腺と気管、動脈の背側に椎骨動脈が見えます。総頸動脈は内腔が円形を保ち、拍動があり、壁に内膜中膜複合体が層状に描出され、探触子で圧迫しても容易にはつぶれないのが特徴です。これに対し内頸静脈は断面が扁平や三角形で、軽い圧迫で容易に虚脱します。この「押してもつぶれない円形で拍動する血管」がイであり、総頸動脈と判定できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成