腹部MRI のT2 強調像(別冊No. 3)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
腹部MRI のT2 強調像(別冊No. 3)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 脾臓脾臓は左上腹部にある大きな三日月から楔形の実質臓器で、逆V字の細い構造とは大きさも形も異なります。
- ⑵ 脾静脈脾静脈は膵体尾部の背側を左右方向に走る管状構造で、連続して追える点が副腎と異なります。
- ⑶ 左副腎左腎の上内側、左横隔膜脚の外側にある逆V字状の細い構造が左副腎です。位置と形態が一致するため正解です。
- ⑷ 腹腔動脈腹腔動脈は第12胸椎から第1腰椎の高さで大動脈前面から前方へ分岐する短い血管で、腎の上内側にある構造とは位置が違います。
- ⑸ 左横隔膜脚左横隔膜脚は椎体の前外側に沿って縦に走る細長い筋です。副腎はそのさらに外側前方に位置します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。左副腎は左腎の上内側、膵尾部や脾静脈の背側にあり、大動脈の左前方かつ左横隔膜脚の外側で、逆V字ないしY字の細い構造として描出されます。「腎の上、横隔膜脚の外側、大動脈の外側」という位置関係が読影の手がかりです。脾臓は左上腹部の大きな実質臓器、脾静脈は膵体尾部の背側を左右に走る管状構造、腹腔動脈は大動脈前面から前方へ分岐する血管、左横隔膜脚は椎体の前外側を縦走する細長い筋であり、いずれも形と位置が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-06.html)を加工して作成